ネットカフェ難民
数年前に流行った言葉に「ネットカフェ難民」というのがあります。
ネットカフェ難民とは、日雇いや派遣、アルバイトなどの仕事をしながら、ネットカフェで寝泊まりして生活している人のことを言います。なぜそんなことをしているのかというと、自分で部屋を借りるときの保証金が用意できないようです。
私を含めて期間工の方は、このネットカフェ難民についてよく理解していると思われます。極端なことを言うなら、何の計画もない期間工はネットカフェ難民と隣り合わせ、と言えなくもありません。
東京都の調査
東京都は今年1月、ネットカフェ難民が、1日当たり都内で約4000人に上るとみられる調査の結果を発表しました。ネットカフェ難民について調査したのはこれが初めてということです。
ネットカフェ難民という言葉が流行ったのは数年前の話で、ここ最近はあまり聞かれることはなく、このような人はもう存在しないと思っている人が案外多かったというのは意外なことでしたが、ネットカフェ難民は確実に存在しているようです。
またこの東京都の調査によって、改めてネットカフェ難民の実態というのが明らかとなりました。
ネットカフェ難民の実態
ネットカフェ難民の実態は、昼間は日雇いや派遣、アルバイトで働いて、仕事が終わると適当に時間を潰します。そして夜になるとネットカフェにやってきて、安いナイトパックを利用して一夜を過ごします。
長時間滞在するとお金がかかるため早朝にはネットカフェを出て、適当に時間を潰してから昼間の仕事に向かいます。基本毎日この繰り返しとなります。
そして日雇いや派遣、アルバイトは必ず仕事があるわけではないため仕事がない日は、お金があれば1日中ネットカフェで過ごす、お金がなければ外で適当に時間を潰します。
そもそも日雇いや派遣、アルバイトは給料が安く、このような状態ではお金を貯めることはできません。よって自分で部屋を借りられないからネットカフェで寝泊まりする、という悪循環ができています。
ネットカフェ難民から抜け出す
ネットカフェ難民たちは肉体的・精神的に休めることなく、将来への不安や焦りや苛立ちなどに悩まされるようです。そして、この状況を抜け出そうとしてもなかなか抜け出せないとのことです。
日本は衰退していると言われて久しいですが、れっきとした先進国であり、世界第3位の経済大国です。そのような国に居て、このような状況になるというのは不幸以外の何物でもありません。
それではこのネットカフェ難民からうまく抜け出すことはできないのでしょうか? そんなことはありません、抜け出すことは十分に可能です。
期間工のススメ
そのために私は期間工をおススメします。
期間工として最低半年働いて100万円を貯める、できれば1年以上働いて200万円の貯金と失業保険の受給資格を得る。そして自分でアパートを借りてそこで暮らします。
期間工の仕事は決して楽ではありませんが、ネットカフェでの難民生活よりははるかにマシなはずです。半年~1年くらいキツイ工場勤務を経験するのも、その人生において有意義なものになると考えます。
ネットカフェ難民の方たちがこのブログを読んでいるかは分かりませんが、「期間工」という選択肢もあることに気が付くことを願っています。