トヨタ産業技術記念館
トヨタ産業技術記念館は、近代日本の発展を支えた基幹産業の一つである繊維機械と、現代を開拓し続ける自動車の技術の変遷を紹介します。
「研究と創造の精神」と「モノづくり」の大切さを本物の機械の動態展示と多彩な実演を通じて伝えています。
トヨタ産業技術記念館へのアクセス
なごや観光ルートバス・メーグル「トヨタ産業技術記念館」下車、徒歩1分。
各線名古屋駅より徒歩25分、タクシー5分。
トヨダスタンダードセダン AA型
トヨタ自動車の創業者・豊田喜一郎とその仲間たちが情熱を傾け、昭和11年(1936)に完成させたトヨタ初の乗用車。
自動車館
創業期のエンジン試作
創業期のボディ試作
創業期は試行錯誤の連続でした。
AA型乗用車組立工程
手作業による板金加工で製造されたボディは精度が低く、組付部品はボディに合わせて加工・修正して組付けました。ボルト・ナットは手工具で1個ずつ締め付けました。
AA型ボディの塗装工程
当時のボディ塗装は、刷毛塗からスプレーガンによる吹付け塗装に変わったものの基本的には手作業が中心でした。
AA型乗用車のフェンダ加工工程
当時のプレス加工は型製作技術、成型技術ともに未確立でした。フェンダ加工では絞りだけをプレス成形し、切断・曲げ・穴抜などはすべて手加工でした。
600トンプレス機
昭和35年(1960)に、トヨタ自動車元町工場プレス工程で稼働。後のプレス技術発達に大きな影響を与えました。実演中。
2500トン鍛造プレス
昭和39年(1964)に導入・稼働したトヨタ初の自動鍛造プレス。コネクティングロッドを大量生産しました。実演中。
メインボディ増打ち自動溶接ライン
昭和60年(1985)に、溶接用ロボットを用いた「自動車ボディの統合型フレキシブル溶接組付システムを開発・導入しました。実演中。
エンジンとシャシの自動組付装置
作業負担の軽減のため、組立工程でも数々の自動機を導入。1990年代に、エンジンとシャシの自動組付装置を開発・実用化しました。実演中。
2Fから全体を見る
たくさんの展示があり、とても紹介しきれません。
パートナーロボット
現在演奏は無し、記念写真用です。
演奏後。ドヤ顔に見えるから不思議w
ミュージアムショップ
トヨタグッズ、名古屋の土産物がズラリ。
デンソーのハンドクリーム、 moina(モイーナ)も置いてました。
感想
自動車館を回って改めて感じたことは、トヨタ自動車創業期の苦労についてです。1つ1つが手探りの試行錯誤の中、自動車の開発・生産を進める。写真を見てもわかるようにその苦労はいかなるものであったか。
トヨダスタンダードセダンAA型。トヨタ博物館でもシンボル展示がされていましたが、トヨタを象徴する車ですね。
そこからさまざまな技術の発展・改善がなされて現在の自動車工場に至るのですが、それはデンソー期間工で働く私たちにとって無縁なことではなく、学ばなければならないものです。
トヨタ産業技術記念館は「トリップアドバイザー」の「工場見学&社会科見学ランキング2016」の首位を獲得しています。「期待はしていなかったが、行ってみたら想像以上だった」とよく聞かれます。
みなさんもぜひここを訪れてみて下さい。