三菱UFJ銀行貨幣資料館
三菱UFJ銀行貨幣資料館は、日本および世界各国の紀元前からの珍しい貨幣約1万点を体系的に展示し、日本有数のコレクションとして高く評価されています。また、「東海道五拾三次」に代表される歌川廣重の版画類も所蔵・展示しています。
三菱UFJ銀行貨幣資料館へのアクセス
市バス「赤塚白壁」より徒歩1分。
日本の貨幣と歴史
金のなる木に大判・小判が実っています。(レプリカ)
つかみ取りたいです。
長らく日本最古の貨幣は和同開珎(708年)とされていましたが、現在では7世紀後期に造られた富本銭と考えられています。
豊臣秀吉による世界最大の金貨天正大判です。
実物でこのようなものが流通するなど考えられないです・
幕末期に金・銀の交換レートの違いから日本の金が海外に流出したのは有名な話です。一番左の小判はその対策のためにここまで小さくしたのですが経済は大混乱、諸外国の猛反発を引き起こし幕府が倒れる要因となったとのことです。
江戸幕府の崩壊についてこのような要因もあったのですね。
現在の紙幣です。
2千円札なんていうのもありましたね。
中国の貨幣の歴史
世界最古の貨幣は、紀元前12世紀頃に中国で使われた貝貨でした。
左下の貨幣は、秦の始皇帝による統一された貨幣です。
秦~清まで歴代の貨幣が並んでいました。
世界の貨幣の歴史
世界最大の貨幣とギネスにも乗るヤップ島の石貨です。
古代ギリシア・ローマ時代の貨幣。
ローマ帝国の貨幣。
体験コーナー
紙幣の偽造防止やリサイクル、積み上げた高さについてです。
一億円と千両箱(満載)の実の重さについてです。
感想
富本銭について、現在いろいろな研究が進められていて新たな資料の発見が待たれているとのことです。これからさらに日本の貨幣史の定説が覆るかもしれませんね。また古代史の定説も変わってくるかもしれません。
世界最古の貨幣は中国より起こったとのこと。中国貨幣も3000年の歴史を持ち、その元祖は「貝」であったということです。その証拠として「貨・財、買・貯・購」など(その他多数あり)、お金に関係する漢字に貝が使われています。
金の普遍性について、金は貨幣や装飾品として古今東西で不変の価値を持っています。日本の大判・小判や世界の金貨などこれでもかと並んでいました。現在でもポートフォリオの一部は金を保有する、というのはセオリーですよね。
日本及び世界各国の紀元前からの貨幣を体系的に展示しているのですが、それぞれに詳しい分かりやすい説明がついていて、お金についての勉強ができます。お金に興味がある方はぜひ足を運んでください、損はしません。
また、写真撮影は禁止ですけど「東海道五拾三次」に代表される歌川廣重の版画類も展示し、江戸時代の浮世絵芸術を鑑賞することができます。こちらも興味のある方はぜひ見に来てください。