瀬戸蔵ミュージアム
“せともの”という言葉の発祥の地である瀬戸。
この地で生産されたやきものと、生産の場や道具、そしてそれらをとりまく情景を通して、千年余におよぶ瀬戸のやきもの史を体感し、やきものづくりの現在と未来を考えていくミュージアムです。
瀬戸蔵ミュージアムへのアクセス
2Fは、やきもの生産にとって激動の時代であった20世紀がテーマです。それを象徴する建物と風景が私たちを出迎え、使われてきた数々の道具や様々なやきものを見ることができます。
3Fでは、約2000点の資料を陳列した瀬戸焼回廊で、猿投窯を起源とする瀬戸焼千年の歩みを見ることができます。
尾張瀬戸駅・瀬戸電・集積所
せとものの大量輸送を期待された瀬戸電とその玄関口である尾張瀬戸駅。
それまでは人や馬による輸送でしたが、瀬戸電により短時間での大量の輸送が可能となりました。
駅に隣接していた集積所の再現です。
荷造り・輸送・輸出をテーマに展示をしています。
モロ
瀬戸の20世紀のやきもの生産を象徴するやきもの工場・モロ。
クネットマシーンは粘土を練ります。
ポットミルは顔料をすり潰します。
石炭窯
約30時間かけて焼いた後、火を止めて1日半後に製品を出します。
細部まで細かく再現されています。
窯の内部です。
生産道具展示室
土をつくる、形をつくる、焼くというやきものづくりの普遍的な工程の中で、瀬戸で使われた新旧の道具を紹介します。
細かい説明がされているのですが、とても書ききれません。
せともの屋
紐でくくられたせとものが山積みされた、懐かしいせともの屋の店先を再現しています。
私も小さい頃にこれらを見た記憶があります。
瀬戸3万年の歴史
旧石器時代から始まる瀬戸の歴史を、発掘調査の成果をもとにして紹介しています。
弥生時代。
奈良・平安時代~江戸時代。
瀬戸焼の歩み
これまでこの地でつくられてきた、やきものの多様性と時代による変化が実感できるパノラマ展示を行っています。
とてもではないですが理解できません。
最先端のやきものです。
感想
瀬戸物で知られる瀬戸の街と焼き物の総合博物館です。「瀬戸の20世紀」をテーマとしていて、1000年以上の歴史がある瀬戸物の伝統と文化に触れることができます。
20世紀をテーマとしているためか、いたるところにレトロな雰囲気を感じます。瀬戸電、モロ、せともの屋など今となっては見られないものが、忠実に再現されています。そしてそれがどこか懐かしいです。
瀬戸蔵ミュージアムは瀬戸観光の中心的な役割を担っています。瀬戸焼に興味のある方もない方も、当時を知っている方でも知らない方でも十分に楽しめる観光スポットです。ぜひ足を運んでみて下さいね。